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夏を越えた庭、9月にしておきたいお手入れ

今回は「夏を越えた庭、9月にしておきたいお手入れ」がテーマです。藤田社長よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

 

 

夏の暑さで、庭も疲れている?

 

ーー人も暑いと疲れたりすると思うんですけど、夏の暑さで、お庭も疲れてたりするものなんでしょうか?

 

木は疲れたとは言ってくれないので、人間が勝手に、お庭も疲れてるかなという感覚で捉えて話してしまうところはありますけど、疲れているとは思います。

 

ーーでは、その弱っている庭木を、少し弱ってるかもと感じ取るには、どういうところを見たらいいのでしょうか?

 

人間と一緒で、感覚的なところもあると思います。

普段元気だったら、なんとなく生き生きしているという雰囲気があるんですよね。

普段からお庭を見ている人であれば、そういう雰囲気で、まず一つ感じ取れるんじゃないかなと思います。

 

ーー具体的には、どんなところに変化が出てくるのでしょうか?

 

見た目という部分でいうと、なんとなくしんどそうにしている。

普段、葉っぱがピンと上向いて、斜め上向きに立っているものが、ちょっと垂れているとか。

日陰でもないのに、枯れ枝が目立つとか。

葉っぱをパラパラ落としていることもあります。

そういったところが、見た目で分かりやすいサインかなと思います。

 

 

庭木の変化に気づくには「日々の観察」が大切

 

ーー夏を乗り越えた後の9月は、どんなお手入れをしたらいいのでしょうか?


春先に花が咲き、暖かくなって夏を迎え、最近では猛暑や酷暑と言われる日が続きますよね。

そんな厳しい暑さを越えると、木々は冬に向かって休眠期に入っていきます。

私はこれを「眠る」と表現しています。

植物たちには、冬を無事に越すための体力を残しておくことが大切です。夏の間に水不足などで疲れ、見た目には元気そうでも、実は生命力をかなり消耗していることもあります。

その状態のまま休眠期に入ると、枯れてしまうケースもあります。

 

9月も油断できない「水やり」

 

ーー9月になって暑さが和らいでも、水やりは必要ですか?

 

暑さが落ち着いてきても、水やりは引き続き大切です。

暑い日が続く間は、できれば毎日しっかり水を与えてください。気温が下がってきたら、一日おきや二日おきなど、お庭の様子を見ながら水やりの間隔を空けていただいて大丈夫です。

9月も、植物の状態を見ながら水やりを続けていただきたいですね。

 

涼しくなる9月は「害虫」にも注意

 

ーー9月は、水やりだけでなく、ほかにも気をつけたいことはありますか?

 

涼しくなると、暑い時期に動きが鈍かった虫も活発になってきます。

害虫は、数が少ないうちに見つけて取り除けば、大がかりな消毒が必要になるのを防げます。直接触れにくい場合は、割り箸などを使う方法もあります。

 

ーー虫がいるかどうかは、どんなところを見ると分かりやすいですか?

 

葉っぱが食べられていたり、スケルトンのようになっていたりすると、虫がいる可能性があります。

ちょっと耳がいい人は、虫が葉っぱを食べている音が聞こえることもありますよ。

 

ーーえっ、それはすごいですね!初めて聞きました。

 

大量発生すると、むしゃむしゃと食べる音が聞こえることもあります。ただ、一匹くらいなら木への影響もないので、そのまま置いておいても大丈夫ですよ。

 

 

大量発生に注意したい「イラガ」

 

ーー特に早めに見つけたほうがいい害虫はありますか?

 

虫で、なおかつ人間に不快感を与えるものというと、一つは「イラガ」という虫ですね。

人によっては、大将虫と言ったりすると思うんですけれども、その虫にちょっと触れたりすると、電気が走ったような、ヒリヒリとした痛みがあったり、痒くなったりします。

 

ーーそれはちょっと怖いですね。

 

大量発生する虫の多くは、成長すると蛾になる種類です。

イラガはさまざまな樹木につく害虫で、夏場や真冬には1〜2cmほどの繭の中で過ごします。

気候が過ごしやすくなると孵化し、毛虫になって葉を食べ始めます。

 

桜につく毛虫にも注意

 

桜にもさまざまな毛虫がつきます。西条の加茂川沿いでも、毛虫によって葉が少なくなり、弱っている桜を見かけることがあります。

 

サザンカや椿につく「チャドクガ」

 

あとは、サザンカとか椿系につくのが、チャドクガです。

毛が皮膚につくと強いかゆみが続くこともあり、集団で発生するため注意が必要です。

 

自分でできるお手入れと、業者に頼んだほうがいいケース

 

ーー害虫について、自分で対応できる場合と、業者に相談したほうがいい場合の目安を教えてください。

 

数が少ないうちは、割り箸で取り除いたり、市販の殺虫剤を使ったりして対応できます。
数が増えた場合や、庭全体に広がっている可能性がある場合は、業者に相談していただくといいと思います。

最近だとスマホで、虫を撮影して何の虫か調べることもできます。

ただ、チャドクガは毛に触れるだけでも強いかゆみが出るため、自分で処分するのはあまりおすすめしていません。死んでいても毛には注意が必要です。

 

「庭全体を消毒したほうがいい?」と過敏になりすぎなくても大丈夫

 

ーー害虫を見つけたら、庭全体を消毒したほうがいいのでしょうか?

 

虫は、さっき言ったイラガはいろんな樹種を選ばずにつきやすい状態になっていますけど、その他の樹木は意外と、この木にこの虫というふうに決まっていることが多いです。

人間でいうと親戚っぽい木には、こういう虫がつきやすい、というのもあります。

何でもかんでもつくという虫は、そこまで多くないと思います。

なので、あまり過敏になって「庭全体を消毒しないと」と考えなくてもいいかなとは思います。

 

9月は「秋を楽しむ」ために、お庭を観察してみよう

 

ーー最後に、9月のお庭のお手入れというところで、何か伝えておきたいことはありますか?

 

人間も休みたいなというところで、意外とちょっと気を抜きがちなんですけれども、秋の紅葉とかを楽しんだりとか。

ちょっとお庭に果物的なものを植えられている方は、そういう収穫を楽しんだりとか。

そういうことを楽しむためには、ちょうどいい時期なんですよね。

あまりにも放置してしまうと、せっかくの秋を楽しめなかったりするので。

毎日じゃなくてもいいので、お庭を観察していただく。

そこがポイントかなと思います。

 

 

夏を越えた庭だからこそ、9月はもう一度お庭を見てみよう

 

ーー今日は「夏を越えた庭、9月にしておきたいお手入れ」というテーマで、藤田社長のお話を伺いました。

 

夏の暑さを越えた庭木は、水不足などによって疲れていることがあります。

9月になって暑さが少し落ち着いても、植物たちはまだ冬の休眠期に向けて頑張っている途中。

だからこそ、水やりを続けながら、葉の状態や枯れ枝、虫がついていないかなど、お庭をよく観察してあげることが大切です。

そして、秋は紅葉や収穫など、お庭を楽しむのにも良い季節。

毎日でなくても、時々「いつもと違うところはないかな?」とお庭を眺めることが、植物の変化に早く気づくことにつながります。

夏を乗り越えたお庭をいたわりながら、秋のお庭を楽しんでみてはいかがでしょうか。