愛媛県西条市・新居浜市の
庭づくり・ガーデニングは旭林造園
お問い合わせ

Blog

庭づくりブログ

秋の庭木を整えるコツ

秋は木が冬を迎える準備をする時期

 

ーー涼しくなった秋は、庭木の剪定に向いていますか?

植物の立場から見ると、秋はむやみに切らず、そっとしておきたい時期です。涼しくなると外で作業しやすくなりますし、夏の間に伸びた枝も気になりますよね。ただ、人が動きやすい時期と、木にとって剪定に向いている時期は、必ずしも同じではありません。

 

ーー木にとって、秋はどんな時期なのでしょうか?

暑い夏を越えて、多くの木が冬の休眠に向けた準備に入ります。冬を乗り越え、春に芽吹くための養分を蓄えているんです。

冬眠する動物が、その前に食べて蓄えるのと似ています。その準備をしているときに枝葉を大きく切ってしまうと、木に負担がかかります。

もちろん、木の種類によって違いはあります。ただ、秋になったから一度にすっきりさせよう、と考えるのは控えてほしいですね。

 

 

秋祭りやお正月の前も切りすぎないことが大切

 

ーーお祭り前に、庭をきれいにしたい方も多いですよね。

この地域では秋祭りがありますし、お正月に向けて庭を整えたいという気持ちもあります。気持ちよく行事を迎えるために庭をきれいにするのは、日本の暮らしや文化の一つです。そこも大切にしたいですね。

秋に切ったら必ず枯れる、という話ではありません。木にとっての都合と、人が暮らす庭としての都合、その両方を見ながら手入れを考えます。

 

ーー切るなら、どの程度にとどめるとよいですか?

思い切って切りすぎず、必要なところを軽く整える程度です。例えば、お隣に伸びて迷惑になりそうな枝は、その部分を抑えておく。庭全体を大きく切り込むのではなく、気になるところを少し整える、という考え方です。

切りすぎたり、時期が合わなかったりすると、冬を越した後の生育に影響することもあります。見た目をすっきりさせたいときほど、切る量を控えめにしてください。

 

庭をすっきり見せるなら目線より下を整える

 

ーー木を切らずに、庭を整える方法はありますか?

あります。庭をきれいに見せるポイントは、意外と木そのものより、自分の目線より下にあります。足元を整えるだけで、お庭の印象はずいぶん変わります。

落ち葉を拾う、いらない草を抜く。砂利を敷いている場所なら、はみ出した砂利を元に戻す。そういう小さな手入れで、十分すっきり見えるんです。

剪定は見た目が大きく変わるので、手入れをした実感がありますよね。でも、枝を切ることだけが庭の手入れではありません。まずは足元から整えてみてください。

 

 

水やりは乾燥を見ながら肥料は慌てずに

 

ーー秋に、木のためにしておきたいことはありますか?

雨が降らない日が続くときは、水やりを忘れないことです。秋は雨の多い時期もありますが、しばらく降らないこともあります。涼しくなったから大丈夫と決めつけず、土の乾き具合を見て、必要に応じて水をやってください。

 

ーー肥料も与えた方がよいのでしょうか?

この時期に慌てて、たくさん与えることはおすすめしません。肥料は、与えたらすぐ木の養分になるわけではなく、溶けて吸収されるまでに時間がかかるものもあります。

木の種類や状態にもよりますが、何かしてあげようと、あれこれ手を加えすぎないことです。必要な水やりをしながら、冬を迎える準備を見守ってあげてください。

 

剪定の時期は木の種類に合わせて考える

 

ーー秋に剪定した方がよい木もありますか?

あります。果樹をはじめ、木の種類によって手入れの時期は違います。翌年の実つきに関わることもあるので、秋は何でも切ってはいけない、ということではありません。

大枠では切りすぎないことを心がけて、実際に切るかどうかは、その木に合わせて判断します。

 

ーー剪定に向いている時期の目安はありますか?

例えば、落葉樹は葉を落として休眠している冬、常緑広葉樹は春から初夏などが一つの目安です。ただし、種類や木の状態、手入れの内容によって変わります。

庭にはいろいろな木がありますから、全部を同じ時期に、同じように切ればよいわけではありません。それぞれの木に合う時期を考えることが大切です。

 

庭の形に合わせて秋のお手入れを考える

 

ーーお庭のつくりによっても、手入れは変わりますか?

昔から受け継がれてきたお庭と、最近つくられたお庭では、木の仕立て方が違うこともあります。昔ながらのお庭では、秋祭りやお正月の前に形を整える習慣がある方も多いでしょう。

その習慣を大切にしながら、いつも切っている木の中にも、今は切らなくてよい木がないか、もう一度見てみてほしいですね。

一方、最近のお庭には、木の自然な姿を生かした仕立ても増えています。そうした木なら、秋に無理をして形を整えなくてもよい場合があります。お庭のつくりと木の様子に合わせて手入れを考えてください。

 

ーー秋のお手入れで、一番大切なことを教えてください。

木も生き物だということを、少し思い出してもらえたらと思います。切りたいと感じても、まずは落ち葉を拾ったり、草を抜いたりして足元を整える。枝を切るなら、必要な部分を軽く整える程度にする。

冬を越して、また春に元気な姿を見せてくれるように。秋は木のペースにも目を向けながら、お庭と付き合っていただきたいですね。

 

ーーありがとうございました。

ありがとうございました。