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庭づくりブログ

(丹原町ソイリクル様のシンボルツリー コブシ)
ーー 今日のテーマは「シンボルツリー」についてです。そもそもシンボルツリーって何なんですか?ちょっと初歩的な質問なんですが、教えてもらえますか?
そうですね。いろんな業者さんによって説明は違うと思いますけど、僕の感覚では「その家の表札のような木」ですね。
ーー 表札のような木、ですか?
そうです。たとえば「紅葉の木がある家=○○さんち」「金木犀の香りがする家=高橋さんの家」みたいに、その家を象徴する存在。
 つまり“家の顔”になる木ですね。
ーー なるほど。確かに、そんな木があると印象に残りますね。
シンボルツリーの選び方
ーー お庭をつくる時、「どんな木を選ぶか」は悩みどころだと思うんですが、選び方のコツってありますか?
一番いいのは、お客様ご自身が“好きな木”を選ぶことですね。
ーー やっぱり「好き」が大事なんですね。
そうですね。ただ、環境によって向き不向きはあります。
たとえば日がガンガン当たる場所にモミジを植えると、ちょっと厳しい。逆に松を日陰に持っていくと育ちにくい。
ーー なるほど、環境と木の相性も見ないといけないんですね。
 はい。でも最終的には“自分が好きな木”を選ぶのが一番。
 お客様を迎えるためでもありますが、一番長く見るのはご自身ですから。
虫がつきにくい木ってある?

ーー 木ってやっぱり虫がついたり、病気になったりするんでしょうか?
 そうですね。木は生き物ですから、虫がつかない木はないです。
 でも「つきにくい木」はあります。
ーー たとえばどんな木ですか?
 少し前に人気だった「シマトネリコ」は虫がつきにくく、常緑で一年中緑。
 最近の家にも合う柔らかい印象の木なんですが、実はすごく育つ。
ーー あ、成長が早すぎるんですね。
 そう。剪定や管理が大変で、スペースに合わなくなることもあります。
ーー 確かに、それはちょっと大変そうですね。
 その後、人気になったのが「アオダモ」です。
 成長がゆっくりで、虫も比較的つきにくい。春には白い花も咲きます。
ーー へぇ、白い花が咲くんですね。見てみたいです。
 白い花が好きな方には特におすすめです。
季節ごとに楽しめる木たち

(花が咲いた常緑ヤマボウシ)
 
ほかにも「常緑ヤマボウシ」なんかもおすすめです。
 成長はゆっくりで、白い花が咲き、赤い実もつく。見ていて飽きない木ですね。
ーー 赤い実ってことは、鳥も寄ってきたり?
そうなんです。庭に鳥が来ると自然が近く感じられて、庭がより生き生きして見えます。
家のテイストに合わせた選び方
ーー 洋風の家や和風の家、それぞれに合う木ってありますか?
 ありますね。洋風ならオリーブやシマトネリコ、アオダモなんかが合います。
 和風ならモミジやマツ、ソヨゴもいいですね。
 でも一番は“好きな木を植えること”。それが一番自然です。
シンボルツリーがある暮らし
ーー シンボルツリーを置くことで、暮らしにどんな変化がありますか?
よくお伝えすることなのですが、家を“人の体”に例えると、庭は服や装飾品のようなものです。 シンボルツリーは、いわば“ネックレス”や“帽子”のようなワンポイント。
ーー ああ、すごくわかりやすいです!
 一本あるだけで家の印象がグッと変わるし、暮らしが豊かになります。
 でも、シンボルツリー“だけ”じゃなくて、仲間も一緒に植えてあげてほしいですね。
ーー 確かに、一本だけだとちょっと寂しいですもんね。
 そう。木も家族のようなものですから。
 シンボルツリーを中心に、仲間の植物も一緒に植えて、
 “家族のように”育っていけるお庭が理想だと思います。
ーー 素敵なお話ですね。
 シンボルツリーを選ぶときの参考にしてもらえたら嬉しいです!
