Blog
庭づくりブログ

―― 今回は自社の農園を実際に散歩しながらご案内いただけるということで、楽しみにしています。宜しくお願い致します!
はい、歩きながら見てもらえたらと思います。
―― ありがとうございます。ここが入口ですか?
入口ですね。ファミリーハイツの奥にあります。

戦前から続く場所
―― ここはおじいさまの代からとお聞きしました。
そうですね。戦前からです。祖父の時代は山苗を育てながら、ここに住んでいた場所でもありました。
―― 当時は今とは全然景色が違ったんでしょうね。
団地もなくて、全部山でした。入口横に溜池がありますが、昔はあそこから水が湧いていて、生活用水として使っていたそうです。
―― ここで暮らしが完結していたんですね。
高速道路ができてから水は出なくなったと聞いています。ただ、昔の話なので詳しいことは分からないんですが。
変わった入口、変わらない自然
―― 今は車でも上がりやすいですね。
造成を繰り返して整備したので、入口付近はかなり変わっています。昔は北側が入口でした。
―― 入ってすぐに倉庫がありますね。
はい。農園というより、旭林造園で使う道具置き場ですね。建て替えまでの仮置きです。
―― 会社からも近いんですか?
車で5分くらいですね。
―― すぐ近くなのに、空気が全然違いますね。自然が豊かで。
昔は庭木として使える木がたくさんありました。でも時代が変わって、需要が減ってしまいましたね。
―― 昭和の頃に人気だった庭木が減ってきた、と。
そうですね。今は「木を植えたい」という声自体が少なくなっています。
―― でもここに来ると、鳥の声や空気の澄み方が違って、やっぱり木のある環境っていいなと感じます。
ちょっと違いますよね。
剪定枝も無駄にしない「循環」
―― このあたりから雰囲気がまた変わりますね。
ここでは、剪定で出た枝葉を自社処理しています。チッパーで粉砕してバーク堆肥にしています。

―― すべて循環しているんですね。
太い木は薪にして販売しています。

どうしても使えないものは炭小屋へ回します。
―― ということは、薪もここで作られている?
そうですね。ここで乾燥させています。
―― 少し黒い薪と、色の明るい薪がありますね。
雨に当たり続けると黒ずむんです。でも性能は変わりません。むしろ一度濡れて乾いた薪の方がよく乾燥します。
―― 見た目だけの違いなんですね。
はい。しっかり乾いたら、雨の当たらない場所で保管すると長持ちします。
時間をかけて生まれる堆肥
―― こちらがチップ堆肥の場所ですね。
はい。これは作ったばかり。こっちは半年、向こうは1年、さらに奥は2〜3年経っています。

―― 色がどんどん黒くなっていきますね。
発酵が進んでいる証拠です。新しいものは温度が高くて蒸気が出ます。
―― カブトムシも来ると聞きました。
堆肥が良いと卵を産みに来ますね。タイミングが合えばたくさんいます。
―― 子どもたちの夏休みに最高ですね。
日本のカブトムシですけどね(笑)。
「肥料」ではなく「土に近い存在」
―― この堆肥は肥料とは違うんですか?
肥料というより、土に近いですね。

植物が土へ戻ろうとしている途中の状態です。
―― 2〜3年かけて作ると。
はい。剪定枝だけで作っているので匂いもありません。
―― 実際にいただいた堆肥を家庭菜園で使ったんですが、本当に無臭で驚きました。
牛糞や鶏糞を混ぜていないので扱いやすいんです。
―― 作られる過程を見ると、「自然の循環」そのものですね。
現場の土壌改良や、苗を植える時にも使っています。
―― ホームセンターの堆肥とは違いますか?
市販品は完熟前に出荷されることが多いです。だから枝や葉が残っていることがあります。
―― 時間の差ですね。
2〜3年かけると、本当に良い堆肥になります。
マルチングという役割
―― 先ほど出ていた「マルチング材」とは?
植物を植えた後、土の上に敷く材料です。保水性を上げたり、雑草を抑えたりします。
―― 土を守る役割ですね。
そうです。少し分解途中のチップが向いています。
―― グレーチングとは違いましたね(笑)。
それは側溝ですね(笑)。
炭小屋という憩いの場所
―― こちら、朝来たときに皆さんが集まっていた場所ですね。
ここは炭小屋です。

―― 炭小屋なんですね。
木を炭にして、灰になれば肥料にもなります。昔の農家さんが畑で焼いていたのと同じ考え方です。
―― でも今は休憩所の雰囲気もありますね。
寒い日はみんなここに集まって動かなくなります(笑)。
―― 気持ちがよく分かります。(笑)
・
・
・
農園を歩く Vo2へつづく
