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庭づくりブログ
西条市に息づく四国最古の庭園へ ~保国寺で感じる、日本庭園の歴史と美しさ~

四国最古の庭園が西条市に!
ーー今回は、四国最古の庭園がある保国寺に、藤田社長と訪れてきました。西条市に住んでいても、「名前は聞いたことがあるけれど、行ったことはない」という方も多いのではないでしょうか。
造園に携わる者として、一度本ブログでもご紹介できればと思い、改めて訪れました。
保国寺は、お伊曽乃さんの奥にひっそりと佇む禅寺です。
観光地というよりも、昔は修行僧が修行をしていた場所だったのではないかと想像できますね。

雨の日だからこそ出会えた美しい景色
ーー撮影前は朝から雨が降っていて、「今日はどうしましょうか」と相談しましたよね。
そうですね。でも、雨の日だからこそ見られる景色があります。
雨に濡れた石や苔、木々の緑は本当に美しく、日本庭園の魅力をより感じられるんです。
ーー実際に来てみると、その言葉どおりでした。濡れた庭木や石の色合いがとても鮮やかで、落ち着いた空気に包まれていました。
茅葺き屋根が伝える昔の日本の暮らし
ーー境内へ入って最初に目を引いたのが、本堂の大きな茅葺き屋根でした。最初は屋上緑化のようなものかと思いましたが、そうではないんですね。
昔は今のようなガルバリウム鋼板などの建材はありませんでした。
室町時代には瓦も簡単に手に入るものではなく、屋根材として最も身近だったのが茅でした。
そのため茅葺き屋根が一般的だったんです。
これだけ立派な茅葺き屋根が残っているのは、四国でも珍しいですね。
重厚感があり、建物だけでも十分見応えがあります。
ーー雨上がりということもあり、茅葺き屋根から滴る雨水が本当にきれいでした。静かな時間の中で、水がゆっくり落ちていく様子は、とても風情がありました。

長い年月を見守るソテツ
ーー本堂へ向かう途中には、とても立派なソテツがありました。かなり古い木なんでしょうか。

かなり古いと思います。
幹元も太く、長い年月をこの場所で過ごしてきたことが伝わってきますね。
樹齢までは分かりませんが、存在感のある一本で、幹の姿は、まるで大蛇のようにも見えました。
昔は南国の珍しい木として大切にされていました。
「ソテツ」という名前から「お金が貯まる縁起木」と言われることもありますし、葉が鳳凰の羽のように見えることから縁起が良いとも言われています。
山門から続く歴史ある景観
ーー山門から境内へ入ると、昔ながらの石像や池などもあり、歴史を感じました。
そうですね。
山門にも趣がありますし、昔の庭園の名残を感じられる池もあります。

島が配置された池や水辺の景色を見ると、当時の庭づくりを想像できます。
そして、この保国寺で一番の見どころが、本堂の奥にある庭園です。

四国最古の庭園が伝える禅の世界
ーー庭園は基本的に非公開とのことでした。以前、藤田社長は造園組合の関係で本堂の中から見学されたことがあるそうですね。
はい。
昔、一度見学させていただきました。
今回は外から眺めるだけでしたが、本堂から見る景色はまたまったく違います。
ーーフェンス越しでも十分魅力は伝わりましたが、「正面から見たらどんな景色なんだろう」と想像が膨らみました。インターネットには本堂側から撮影された写真もあるので、興味のある方は調べてみるのもおすすめですね。

この庭園は、室町時代から伝わる四国最古の庭園です。
大名庭園のように歩いて楽しむ庭ではなく、座って眺め、心を整えながら修行をするための庭なんです。
石組みも、山奥に仙人が住んでいるような世界観を表現しているように感じます。
ーー事前に石組みという言葉だけではイメージが湧きませんでしたが、以前の写真を見せていただくと、本当に別世界でした。山深い自然をそのまま切り取ったような空間で、とても印象に残りました。

西条市には歴史が息づいている
ーー今回歩いてみて、西条市にはまだまだ知らない歴史がたくさんあると感じました。
西条市は歴史のある町です。
平安時代には役所が置かれていた地域もありますし、戦国時代や江戸時代など、それぞれの時代の歴史が今も残っています。
ーー城下町だった頃のお庭はどんな景色だったのか、盆栽文化はいつ頃から始まったのかなど、気になることもたくさんありますね。
盆栽文化も昔からあったと思います。
植木や盆栽で有名な地域には、伊藤博文が所有していた盆栽も残っています。
そう考えると、日本人は昔から自然を楽しみ、庭や盆栽を大切にしてきた文化があるんですね。
日本庭園の文化を未来へつないでいく
ーー日本庭園は、日本ならではの文化ですよね。
海外の文化を取り入れることも大切ですが、日本独自の文化をしっかり残していくことも大切だと感じました。
そうですね。
歴史が残っていくことは、とても大切なことです。
昔のものは、一度失われると当時と同じ姿で再現するのは簡単ではありません。
だからこそ、「何を残し、どう未来へつないでいくか」が重要なんです。
文化や技術を紡ぎながら、次の世代へ受け継いでいきたいですね。
まとめ
ーー今回は、西条市にある保国寺を訪れ、「四国最古の庭園」に触れてきました。
普段何気なく暮らしている地域にも、歴史や文化、そして造園の魅力が数多く残されています。
旭林造園土木では、これからも庭づくりを通して、地域の魅力や日本庭園の文化を発信していきます。
また次回の庭づくりブログもぜひお楽しみに。
ありがとうございました。
