Blog
庭づくりブログ
夏前のお庭の準備
ーーこんにちは。今回は「夏前の準備」というテーマで、庭や植物の手入れについて、お話を伺っていきます。よろしくお願いします!
よろしくお願いします。
梅雨明けから一気に夏モードへ。意識の切り替えが大事!
ーー夏の庭づくりで気をつけるべきことって、やっぱり水やりのタイミングとかになるんですか?
そうですね。特に大事なのは、梅雨が明けてからの意識の切り替えです。
梅雨の間は勝手に雨が降ってくれてたのに、明けた瞬間から急に30度、35度の世界になる。人間もしんどいけど、植物も同じです。
ーー確かに…気づいたらカラカラになってたりしますよね。
そうなんです。梅雨の間は水やりを意識しなくても良かったものが、急に真夏モードになると、水が一切降らなくなる。
だから「梅雨が明けたら水やりが必須」っていう意識に一気に切り替えてほしいですね。
「2日が限界」!?植物のサインを見逃さないで
ーー具体的には、どれくらい水をやらないとまずいですか?
もちろん植物の種類や育て方によりますが、特に植えたばかりのものなら、夏場は2日以上は空けないで欲しいですね。
植物って正直なんで、しんどくなるとすぐ見た目に出てくるんです。
ーー例えばどういう変化が出るんですか?
葉っぱがぐったりしてきたり、枝が柔らかくなってきたり。
本当に元気な時はピンとしてるんですけど、水が足りないとクタッとなる。で、それを越すと、回復しても元気に戻らなくなることもあります。
水やりは朝がベスト!避けたい「真昼のサウナ状態」
ーー水やりの「時間帯」って大事なんでしょうか?真昼にやると暑くて倒れそうになります(笑)
それ、正解です(笑)
水やりは朝がベスト。人間も太陽とともに起きるように、植物も朝が活動の始まりですから。
理想は、朝早くか、夕方の日が沈んだあと。逆に真昼に水をやると、蒸れてしまって植物にはあまり良くないです。
ーーあの蒸れって植物にも悪影響なんですね。
そうです。例えるなら太陽カンカン照りの中、サウナに入る様な感じです。
毎回それを繰り返すと、植物も疲れてしまいます。
「見てあげること」がいちばんの手入れ
ーーところで、旅行に出かけるときって、水やりどうしたらいいんですか?
旅行の前は朝にたっぷり水をやってから出かける。
そして帰ってきたら、またしっかりと。もし心配なら、ご近所やご家族に頼んで1回でも水をやってもらえると安心ですね。
ーーなるほど。でも数年経った植物は、少し水やりが少なくても大丈夫なんですよね?
そうですね。植えてから年数が経つと、根がしっかり張ってきます。
植物はもともと自分で水を探して伸びていくものなので、水を与えすぎると逆に根が甘えてしまうこともあります。
「根を育てる」ってどういうこと?
ーー目に見える部分ばかり見てしまいがちですが、「根っこ」を意識するって大切なんですね。
本当にそうなんです。
植えたての植物は、まだ「引っ越し直後」みたいな状態なので、小さい根っこで限られた範囲の水しか吸えてない。
だから最初はたっぷり水をあげてほしい。でもだんだんと、水を探して自分で根を伸ばすようになる。
ーーまさに成長のプロセスなんですね。
はい。なので、水やりもただの作業ではなくて、「見てあげること」がいちばん大事。
子どもを見守るのと同じで、毎日ちょっとでも見てると、「今日は元気ないな」とか、「ちょっと水欲しがってるな」ってわかるようになります。
楽しむ気持ちが、植物にも伝わる
ーー藤田社長っていつも「庭を楽しんでください」っておっしゃいますよね。
そうですね。やっぱり楽しんで見てくれることが、植物にとっても嬉しいことだと思うんです。
最近では植物も音に反応するって言われていて、音楽や環境によって成長が変わるなんて研究もあるくらい。
ーーへぇ、それは面白いですね!
もちろん、どうしても忙しい方は自動散水機なんかもありますし、簡易的なものならホームセンターでも手に入ります。
本格的なものをご希望なら、ぜひ弊社、旭林造園にお声がけください!
最後にひと言
水やりは「作業」じゃなくて、「植物を見ること」の延長だと思ってほしいですね。
せっかく作った庭、ぜひ毎日ちょっとでも目を向けてあげてください。植物も、それに応えてくれますから。